NAXOSのThe Music Of Brazilシリーズの解説を書かせて頂いて通算15枚目!!最新の仕事の成果は、いま最も注目している作曲家、ゲーハ=ペイシの大作、交響曲第2番「ブラジリア」のCDです。
ブラジルの首都ブラジリアの落成に際して開催された「ブラジリア作曲コンクール」に提出された楽曲(結果は一位なしの二位)ですが、最後にはなんと当時のジュセリーノ・クビチェック大統領のスピーチがレチタティーヴォ的に引用されます。この方法は、アーロン・コープランドの《リンカーンの肖像》から着想したという説も。
この機会にブラジリアという都市自体についてもサムネイルに挙げさせて頂いた書籍で勉強しました。リオ(ロマン派、フランス)-サンパウロ(未来派、イタリア)という、時代に伴う都市の性格と芸術思潮の変遷の延長線上にブラジリアがある。芸術と思想と建築と都市がビビッドに結びつくのがブラジルの面白さだなあと魅力を再確認。ブラジリアには日本国大使館での面会で一瞬訪れただけでしたので、今度ゆっくり巡ってみたいと思います。
